Field Note

「ああ、なるほどね」を”おすそ分け” 国際協力、食、農業、経済、東南アジアを主とした雑記。

同一リスク、同一対策コスト

放射線食品添加物、大気汚染、環境汚染、農薬

 
世の中いろんなリスクがあり、その時々社会のトレンド的に取り上げられる。
 
でも、特定のリスクだけを拾い上げて、過剰反応することが多いように思える。
 
例えば放射線
健康に害があることは否定できないし、避けようとすることは構わないと思うけど、
他のリスクも同じように管理しないと意味がない。
 
健康のため、と放射線に気をつけていても、食品添加物たっぷりのファーストフードやコンビニ弁当を食べたり、タバコを吸ったり、睡眠時間削って仕事したり、満員電車でストレスまみれだったら、いくら放射線対策してたって、トータルで見れば健康には良くない。
 
大事なのは、局所的なリスク対策(食品や大気汚染など特定の分野だけ)じゃなく、総合的な視点で対策を考えること。
 
バケツに大小無数の穴が、底面、側面あちこちに空いていて、それを塞ごうとするならば、底面の穴だけを塞ぐことに固執するのではなく、全体を見て大きな穴から順番に塞ぐ(コストを割く)ことが、全体の水漏れを効率的に減らす(リスクを減らす)ことにつながる。
 
側面に大穴が開いてるのに、底面の小さな穴ばかりをクローズアップして、ここにこんな穴が空いてますよ!と大騒ぎする人達は、本当にタチが悪い。
 
騙されないためには、1つのリスクだけで評価しようとするのではなく、
いろんなリスクを相対的に比較すること
 
例えば、
- 放射能汚染のある食品を1回食べることと
- 満員電車に揉まれて1時間通勤すること
- 寝不足で辛い体に鞭打って毎朝起きること
- 食品添加物たっぷりの弁当やら惣菜やらを食べること
- タバコ
- お酒
 
全部健康にリスク(害)のあることだけど、
 
特定の物だけに過剰に反応していませんか?
 
自分の生活の中のリスク全てを比べて優先順位つけて対策しましょう。