日本人が英語をしゃべれない理由と克服方法 その3
引き続き英語学習についてです。
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その3
減点方式の教育方針が、完璧主義、間違いを恐れすぎる感覚を植えつける
日本の英語教育の欠点としては、読解や文法などの割く時間のわりに、ライティングやスピーキングなど発信型の分野の学習時間がすくない、ということがよくあげられる。
ただもっと問題なのは、日本の英語教育は基本的に、”正しい答え”を求めさる、まるでパズルのような減点方式で評価されることだと思う。
もちろん文法や単語などのルールは大事。
文章を読んだり、書いたりする上で必須の知識。
ただし、それに縛られて正解はなんだろう?自分の英語は間違っているんじゃないか?
と思い始めると、萎縮して発信する意欲がそがれてしまう。
もともと英語はコミュニケーションの手段なんだから、相手に伝わる、というのが第一義にあるべきで、瑣末な文法(例えば、冠詞がa か theか等)にとらわれて萎縮してしゃべれなくなってしまうとしたら本末転倒になってしまう。
もちろん文法事項が大事な意味を持ってくるシーンも当然あるけど、やっぱり優先順位としては、
1. 間違ってもいいから伝える
2. 正しい文法で出来るだけミスなく伝える
であるべきで、日本人の多くは、2.の”正しい文法”にこだわり過ぎている気がする。
大学受験でかなり高度な文章を読んだり文法知識を持っているのに、簡単な会話もできない(と思い込んでいる)人が多いのはここに問題の根があると思われる。
そもそも普段の自分が使ってる日本語を思い浮かべてみて文法的に100%会話をしていると言える人なんているんだろうか。
英語だって同じで、あまり崩しすぎると、品や知性がないと思われないかねないけど、ちょっとした間違いは気にしすぎる必要はない。
あくまで意思を伝えることが目的だから。
この問題の克服方法は難しいけど、一番は、実際に使ってみて、自分のしゃべった英語が伝わるっていう実感を持つこと、カタコトや間違いだらけでも、ちゃんとコミュニケーションとれた結果目的が達成できて、「ああ、まずは伝わることが大事なんだな」と実感を持つことだと思う。
自分は実際に仕事を進めていって、ああ、意外と何とかなるな(でもやっぱり文法は正しいほうが誤解も生じなくていいけど)、目的を達成するための道具としては十分だな。
と納得できたことが、大きかったと思う。
ということでまとめ
課題
文法の正しさに過敏になりすぎ、本来の目的である、まずは伝えること、という意識が疎かになりがち。
克服方法
文法が多少間違っていても伝わるんだ!ちゃんと目的を達成できるんだ。という実感を持つことが大事。そのためにはとにもかくにも使ってみること。
その4へ続きます。