小説でわかる、東芝の粉飾決算や半導体事業売却の裏側
粉飾決算とか、半導体事業部の売却先に伴い、技術流出を危惧して外資には売れないとか。
こういうニュースを見る度に、真山仁さんの小説、”ハゲタカ”シリーズ思い出します。
自分が好きな小説ベスト10には入るのですが、今回は偶然、読み返しているところで東芝の巨額損失やら虎の子の事業部売却などが話題にのぼり、ほぼ小説並みかそれ以上のできごとだな、と愕然としました。
ちなみにハゲタカシリーズでも、旧態依然とした大手電気メーカーが
事業に失敗→巨額損失→粉飾決算
とか、
事業部の売却→外資が名乗りをあげ→技術の流出などを理由に経産省から待ったがかかる
など、昨今の東芝を始めとする大手電機メーカーの落日ぶりと重なり、かなり臨場感あふれる内容です。
10年くらい前の作品なのに未だ色褪せないのは、小説が素晴らしいのか、社会が変わっていないのか。。。
ちなみに、同シリーズは、
1 ハゲタカ
2 ハゲタカ2(原題「バイアウト」)
3 レッドゾーン
4 グリード
の4部がありますが、 個人的には、1、2の2作品がイチオシです。
経済とか社会の裏側を知る上でも参考になります。
ちなみにテレビドラマ化もされていて、原作とはやや中身が違うのですが、こちらはこちらでとても面白いです。映画版もありますが、ドラマ版の方が個人的には好きですね。
※2017.04.11 一部追記修正しました。