【 書評】 「あなたの体は9割が細菌」 胃腸の中から健康を取り戻す方法。
「あなたの体は9割が細菌」を読みました。
ざっくり内容をまとめると
- 人の体の細胞数を1とすると、人の体に住んでいる細菌の細胞の数は9
- それだけ多く存在している細菌が身体に影響を与えないわけがない
- これまでの医療は人の身体にフォーカスしていたけど、もっと身体に生息する細菌にも注意を払うべき。
というところでしょうか。
普段体の一部と意識することが少ない細菌ですが、実際は食べたものの消化や物質の合成など、人の体は代謝の経路に微生物を組み込んでいます。
つまり、微物は体の機能の一部になっているのと同じで、身体に通常生息している微生物が死んだり弱ったりすることは、自分の身体が傷つくのに近い現象なのだと理解できました。
読み始めた時は、
細菌の細胞個数がこんなに沢山ある!
と、言われても、
数は多くても、そんなちっさい細菌が人間の身体に影響あたえるの?
と、イマイチピンと来ませんでした。
ただ、よく考えれば、風邪にかかったり、胃腸炎で苦しんだり、etc..
って言うのは、すべて小さな細菌及び、それらが出す物質に影響されているわけです。
病気などの悪い影響であれだけ大きな影響を与えるので、その逆に、プラスの影響を与える(人に有益な物資の合成、分泌など)ことがあっても十分納得できます。
病気を引き起こす細菌をコントロールするために、マスクしたりうがいしたりしているように、
普段、健康を維持してくれている、有益な細菌をコントロールするためにも、コストを割くべきなんだな、と考えさせられました。
本書内では、身体に生息する細菌をコントロールする方法(食べ物など)についても書かれているので、
へぇーこう言うところに気をつけて生活すればいいわけね
と言う具合に勉強になります。
本書読んでからは、何かを食べる時も自分が食べるだけではなくて、自分の体に存在している微生物に餌をあげる感覚で食品選んだりするようになりました。
ペット感覚で楽しいです。
あんまり周りに言うと、変なやつ、と思われるかもしれませんが。。。