全席禁煙にしても多くの飲食店の経営は成り立つと思う。
最近オリンピックに向けた飲食店や公共スペースの禁煙強化が取りざたされていますね。
オリンピックとは直接は関係ないけど、全席禁煙の焼き鳥屋さんなんかも出てきてます。
飲食店の喫煙規制の強化の話になると必ず出てくる話が、禁煙にするとお客さんが減ってしまうので困る、という飲食店側の主張。
これは半分正しくて半分間違っていると思う。
自分がそう考えるのは次のような理由から。
1. 全席喫煙の店は、非喫煙者の客を追い払っているのと同じ。
タバコを吸わない人はわかると思うけど、多くの非喫煙者はタバコの匂いが好きではありませんし、特に食事中は料理の味がわからなくなるので、極力タバコの煙を避けたい、と考えます。喫煙者でも、ご飯を食べているときは味がわからなくなるので煙を吸いたくない、という人も(私の知り合いには)いるくらいです。
なので、喫煙の店には(たとえご飯が美味しくても)できるだけ行きたくない、と思うわけです。もちろん、中には気にしない、と言う人もいますが、自分の服や荷物にタバコの匂いがついていい気分になる人は少数派だと思います。。。
2. そのため喫煙の店には、喫煙者の客だけが集まる。
当然ながら、喫煙の店には喫煙者の客が集まるようになります。
3. 結果的にお客さんの大部分が喫煙者なので店側は禁煙にしにくい
結果的に客の多くが喫煙者になり、店側としては、喫煙者の客が多いので、禁煙にしたら、客が減り、営業に支障がでるのでは、と考えるようになります。
4. 喫煙のまま営業。
非喫煙者の客は増えず、喫煙者の客が大部分、という状況が続きます。
禁煙を導入しない店の大部分がこんな感じかと思います。
この状況だと、禁煙にすると客が減る、という主張は確かに間違いではりません。
ただ一方で、禁煙にすると客が減る(今の客は喫煙者ばかり)という状況は、店内を喫煙にしている状況が作り出した結果とも言えます。
卵と鶏の話になってしまいますが、
禁煙を導入することで顧客減少になるのは、現在喫煙席にして喫煙者の顧客を集めているからです。
逆に禁煙を導入すれば、現在の喫煙者の顧客の置き換わる形で、非喫煙者以外の客も集めることができ、結果的に経営への影響は、思っているより限定的(むしろ非喫煙者の新規顧客を集めることで改善する)かと思います。
また、
非喫煙者の客はご飯が美味しくても喫煙席しかない場合はその店にはいかないが、喫煙者の客はご飯が美味しければ店の中では喫煙を我慢してでもその店に行く
という状況はよくあると思うので、トータルの客数は結果的に増えるんじゃないかなー
と思います。
ただ、店の商品(料理やサービス)で魅力が提供できず、タバコを吸える場所、としての機能しか提供できていないなら、禁煙にした場合は、喫煙者も禁煙者も来なくなってしまいますが。。。
つまりは、魅力あるサービス、商品を提供して、禁煙(分煙)にすれば、非喫煙者と、多くの喫煙者のお客さんを集められるんじゃない!?
という話でした。