Field Note

「ああ、なるほどね」を”おすそ分け” 国際協力、食、農業、経済、東南アジアを主とした雑記。

怖いもの見たさは生物学的に意味がある

最近サピエンス全史って本を読んで、進化の解釈の仕方って色々あって面白かった。

 

 

 

それに影響されて、自分も色々考えててふと思ったのが、人間の怖いもの見たさっていう感情というか本能には、生物学的に、合理的な意義があるんじゃないか、ってこと。

 

Youtubeなんかでも、アクシデントとか、仰天映像とか、危機一髪的な動画とかがかなりアップロードされていて、人間って怖いものを見たいっていう潜在的な本能があるんじゃないかなと。

 

じゃあなんでそんな本能があるのか?

 

それは、危険な状況を自分の目でみて、経験として蓄積し、将来自分に訪れる危険を回避するためなんじゃないかと思う。

 

これは、人間が数千年前から、森の中で狩猟とかしながら行きていた頃からのDNAなんだろうと思う。

 

まあ書いてしまうとなんてことないけど、

本来は、自分が怪我をしたり危険な目に合わないとできない経験を自分以外の個体の経験から学べるわけだから、これは人間という生物としてすごく合理的だなぁと納得する。

 

これは実は日常生活の中にも利用されている。

先日免許の更新に行ったんだけど、昔は免許の更新っていうと、昭和感が漂う、ドラマ仕立てのビデオ(交通事故おこして人生が終わるみたいなやつ)をみせられていたのが、最近は、ドライブレコーダーで録画された実際の事故の映像を見せられるようになってる。

 

これも同じように自分以外の個人が遭遇した危険を通して、危険を回避できるようになってね、っていう考え方に基づいているのだと思うし、その試みは、しょぼいドラマ見せられるよりずっと効果があるんじゃないかと思う。

 

これで、深夜にYoutubeの「危機一髪!」みたいな動画を見まくることを正当化する理由ができてしまった。

 

廃人にならないように気をつけなければ。。。

 

ちなみにサピエンス全史ですが、

小麦を人間が栽培しているのではなくて、実は小麦が人間に自分たちを栽培させ、小麦という種を拡大させている、とかこれまで考えられていたのとは違う解釈が書かれていたりして、結構面白かったです。