話が上手い人がやっていること
先のエントリにも書いた通り、自分は話すのがそんなに得意ではない。
でも自分の友人には話がすごく上手い人もいる。
あるとき、そんな話が上手い人、がやっている”あること”に気づいた。
前置きから話すと、彼と自分とは仲が良く、よく一緒に遊んだり飲んだり時間を共有することが多かったが、ある時、2人で遊んでいるときに、彼の不注意が原因でちょっとしたアクシデントが起きてしまった。
そのアクシデント自体はそこまで深刻ではなく、せいぜい飲み会のネタにちょうどいいくらいのものだった。
その後、彼を含む何人かで飲み会をすることが何回かあったけど、そのアクシデントの話がでると、前振りから、当時の状況からオチまで、話の上手い彼らしく、面白可笑しく話していた。
そんな中、彼がその話を披露するのを何回か聞いていたけど(飲み会のメンバーが変わるので、毎回一緒にいる自分は同じ話を複数回聞くことになる。というか、自分からその話を振ったりする)、回を重ねるごとに彼のトークは流暢さと面白さを増していることに気づいた。
元々話すのが得意なんだと思っていたけど、何度も何度も話していく中で、強調するとこと省くところのメリハリ、適当な前振り、オチへの持っていき方、など明らかにレベルアップしており、
話すのが元々上手いのもあるけど、何度もいろんな人に話をするから、どう言う風に話すと受けるとか、そういう経験値を溜められているのだな、と感じた。
先の記事で、
話す→相手の反応を読み取る→次の話し方を調整する というサイクルを練習することが大事。
就職活動の面接や喋るのが苦手な人に送る対策方法〜口下手な自分の経験を参考に〜 - Field Note
と書いたけど、まさに彼はそのサイクルを回しまくって、トークのクオリティを日々向上させていた。
こうやって書くと、結局それって話が上手い人だからできるんじゃないの?
って思われがちだけどそんなことはない。
最近自分は、退職時の挨拶回りで部署内の人に一人一人挨拶回りした。
数十人いる部署内の人に退職すること、これまでお世話になったお礼を伝えるわけだけど、ほぼ必ず、
やめた後はどうするの?
と聞かれ、次の仕事について説明することになる。
話す相手は背景知識ほぼゼロなので、専門的な言葉を省いて噛み砕いて概要を説明する。とはいえ長くなりすぎてもいけないので、重要度が低いところは省きつつ、理解してもらいにくいところは丁寧めに説明する。
そうこうして、一通り挨拶周りを終えた頃には、
挨拶回りを始めた頃には拙かった説明がスラスラ出てくるようになった。
就活時代はビデオに自分の喋る姿を録画したりして練習したけど、そんなんより、生身の人間を相手にした実践が、圧倒的に改善のスピードが速くて、改めて驚いた。
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あることを説明するという行為は、会話と比べると、一見、話す側だけが一方的に話しているように見える。
でも実は、聞き手だって、表情や仕草など、様々なメッセージを返している。
それらを受け止めて、次の1言を発することができるかどうか、が相手に自分うまく自分のメッセージを伝える秘訣。
話すことの練習、特に何かを説明する練習をするときはこのことを念頭におきたい。