<書評>なぜ人と組織は変われないのか
年末年始に、
「なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践」
を読みました。
読書メモと感想を。
なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践
- 作者: ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/09/01
- メディア: Kindle版
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メインのテーマ
タイトルの通り、人と組織が変われない理由です。
そのまんまですね。。。
ただ着眼点が独特。
大まかに言うと、
人と組織には”免疫”が備わっている。”免疫”は、平常の状態からの変化を妨げる方向に作用する。
というもの。
なお、”免疫”とは、自分が傷つくことを避けるための無意識の行動であり、
あるべき方向に行動を変えるためには、”免疫”をコントロールすることが必要であり、
具体的な手法としては、”免疫マップ”として情報を整理すること、”裏の目標”を特定すること、等が主な手法として述べられています。
”裏の目標”とは
無意識に自分が持っている意識で、これがあるため、頭では理論的にこう行動すべき、と思っていても実際には行動できない。というもの。
確かに、普段の行動で、
自分が本望でない行動を取ってしまう事ってたまにあって、その背景には、自分の頭で理解している以外の無意識の感情(見栄とか、嫌われたくない、とか)が作用してる
って、振り返って納得。
これまでこう言った”自分を変える系”の本では、**な人はこうしている、とか、**しなさい、**はやめなさい、というような、あるべき姿や、こうすべきという行動の指針、という切り口の本は沢山あった。
でも、本書のように、
「こう行動すべきというのは頭ではわかっている、なのに上手くいかないのは何故?」
にフォーカスしたものは新しい。
多少抽象的な記述も多いかな、と思うけど、十分に新しい視点や学びを得られた一冊でした。
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ちょうど元旦だし一年の目標の1つとして、
今年は自分の”裏の目標”を上手くコントロールして、後悔のない決断行動ができるといいな。
なぜ人と組織は変われないのか ― ハーバード流 自己変革の理論と実践
- 作者: ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2014/09/01
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